あなたの体温が好き。
テキトーなことを言うナース その2
昨日は手術の前日に起こった地震にまつわる出来事を書きました。
あれは笑い話ですが
やはり手術の前日に地震が起こると不安なものです。
手術中に阪神大震災級の大地震が来て
手術台から投げ出され
肺をえぐり出されたままで
帰らぬ人となってしまう。
そんなプログラムが神によって用意されていないとも限らない。
そんな不安を胸に抱きながら
火傷のガーゼがずれるので
もっと強いテープでとめてもらおうと
処置室を訪れました。
幸いなことに処置室にいたのは
この病棟で一番笑顔のキュートなナース。
テープを交換してもらいながら
先ほどの疑問をぶつけました。
「手術中に地震があったらどうするんでしょうね?」
しばしのサイレンス。
そして
「とりあえず,手は止めるんじゃないですかね」
と秒殺のほほえみ。
笑顔が心に突き刺さり
満足しきって病室に戻りましたが
よく考えてみると人をコケにしきった返答。
まるで
「朝起きて最初にすることは?」と聞かれて
「目を開ける」と答えるようなもの。
有意義なことを何も述べていない。
強い余震も予想されていることだし
もしかして手術は中止になるかも。
と思いながら翌日目覚めて見るも
まったくもってその気配なし。
執刀医に尋ねると
「大丈夫だと思いますよ〜」
と気のぬけた返事。
手術台に乗せられ
麻酔の針を背中に刺されながらわたしは
わたしの体を押さえるオペナースの手のぬくもりを
これが最後の人のぬくもりになるかもしれない
と思いました。
幸い地震も起こらず
手術も成功しましたが
メガネをはずしていたので
顔もよくわからなかったオペナースの
あの手のぬくもりを
生涯忘れることはないでしょう。
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